白菜って、ナベや味噌汁、お雑煮に入れたり、浅漬けにしたり調理のバリエーションが広くて、とても使い勝手が良い野菜ですよね。
でも、白菜の一番おいしい食べ方は、以外にも「焼き」なんです。
このページでは、今年初挑戦した白菜の栽培(種まき~収穫)と、焼き白菜の調理方法&実食についてご紹介していきます。
害虫にやられないよう、丁寧に栽培しました
この記事では、我が家庭菜園での2022年度の白菜栽培の様子と、調理方法についてご紹介します。
・2022年度 白菜の栽培実績
・中耕の重要性について
・霜よけの方法
・白菜「焼き」の下処理、調理方法
2022年度 白菜 栽培タイムライン
白菜には苦い思い出があります。
今からほぼ10年前、菜園を始めたばかりの頃、1回だけ白菜の栽培に挑戦した事があったのですが、結球せずに異形のモノが出来てしまいました。
播種が11月とかなり遅かったため、適正な栽培時期を外してしまった事が原因でした。
その頃は、それぞれの野菜の「旬」というものを全く理解しておらず、かなり滅茶苦茶な事をやっていました。いま思い出しても冷や汗ものです。
今シーズンは、時期を意識して丁寧に栽培してみたところ、けっこう美形の白菜が出来ました。
今シーズンの栽培実績をタイムラインにしたものが以下です。
- 2022/8/29
品種は「愛知白菜」
- 9/3
9/7 双葉を確認
- 9/14
食害に遭った模様
- 9/16
9/26 全て芽出しを確認。双葉の状態で、間引き(1回目)
- 9/30生育順調
ベタ掛けの不織布を少し緩め
- 10/3間引き(2回目)
3本→1本
- 10/11
化成肥料をひとつまみ、中耕
- 11/12回目追肥
化成肥料をひとつまみ、中耕
- 11/9生育確認、順調
- 11/16
中耕
- 12/2寒冷紗外し
- 12/7
- 12/14
以降、2株/週のペースで収穫
- 2023年
1/6全株収穫終了
播種(種まき)
インゲンとキュウリの残渣を整理したあと、高さ15cmほどの畝を作って、黒マルチを敷設。
約50cm間隔で9株育てる事にして、30粒/穴と かなり多めに播種。(ちゃんと芽が出るのかちょっと不安だったので…)
芽出しするまでの保湿と鳥虫害よけとして、不織布をベタ掛けにしました。
品種は「愛知白菜」。種は野口種苗研究所から購入したものです。
結球白菜は慶応2年(1866年)に中国から日本へ渡来。その後、明治8年に3株の山東結球白菜が入り、これから愛知白菜が成立したという。
野口種苗研究所の「愛知白菜」種袋より引用
野口種苗研究所は、私が菜園を始めた頃からずっと種を購入しているお店です。
固定種を取り扱っている種屋さんとして良く知られています。
全ての芽出しを確認するも…
不織布の上からなので少し判りにくいですが、播種から5日後には芽出しを確認できました。
芽出しから数日後には、双葉を確認。
しか~し、それから1週間後に確認したところ、芽が全て消えていました...
鳥か虫による食害と思われますが、こんなにキレイさっぱり無くなったのは初めての経験でした。
ふたたび播種
全滅から2日後、気をとりなおして種まきリトライ。
時期的にはちょっと遅いけど、まだ間に合うハズ。
再播種から10日後、全ての芽出しを確認できました。
双葉の状態で1回目の間引きを実施し、10数本→3本へ。
約2週間後に、2回目の間引きで3本→1本としました。
1回目追肥
播種から約3週間後、1回目の追肥をしました。
化成肥料ひとつまみを株の近くにまいて、中耕&水遣り。
「中耕」というのは、栽培途中の畝や通路をカキカキして、表面の硬くなった土をほぐしてあげることです。
こうすることで、化成肥料を均等になじませたり、水や空気が地下へ浸透しやすくなる効果があるといわれています。
中耕はけっこう重要で、追肥よりも中耕のほうが効果があるような言い方をされている農家さんもいるくらいです。
私は、通路の中耕は三角ホ―で、畝の株元などデリケートな部分は除草鎌を使っています。
*三角ホ―や除草鎌など、必須農機具・小物については別記事にまとめてありますので、併せてお読みいただけると幸いです
結球開始
11月に入り、株がだいぶ大きくなってきたので、ベタ掛けしていた不織布を撤去し、寒冷紗をトンネル掛けしました。
2回目の追肥&中耕を実施。
9株中6株について結球の兆しが見えます。
ほかの人の区画を見ると結球してる株がけっこう多くて、少々焦ってましたが、youtubeなどで確認すると、まだ焦る必要はないようでした。
この時期に大事なのは、外葉をできるだけ大きく育てることのようです。
外葉が大きく育てば、より多くの光合成が可能になるので良い株になるとの事。納得です。
いよいよ収穫
12月に入り、害虫の脅威がほぼ無くなったので、寒冷紗を外しました。
播種から約10週間後、ようやく収穫となりました。
収穫専用の包丁を持ってないので、果物ナイフを使い、見よう見真似で初収穫。
写真のいちばん左は、レタスです。これも初収穫。
真ん中は、結球があまく縦に長く伸びてしまった白菜です。
ぱっと見はセロリみたいですね。
でもこういうのは1株だけで、他は全て良い具合に結球してました。
霜よけ対策実施(外葉にヒモ掛け)
12月初旬から、早朝に霜が降り始めました。
霜にあたると、結球上部の方から溶けてきたり萎れてきたりするので、霜よけを施しました。
外葉を立ち上げて、結球部を包むようにしてから、平テ-プでキツめに巻きます。
こうしておけば、霜や冷たい外気の影響を受けにくくなるので、必要な分だけ数個づつ収穫する事が出来ます。
この後、12月中は2株/週のペースで収穫を続け、翌年1月初めに収穫終了となりました。
白菜「焼き」
冒頭にも記載しましたが、白菜は「焼く」のがいちばん美味しいです。
正確にいうと、「干してから焼く」です。
干すと、余分な水分が抜けて旨味が凝縮されます。
・下処理
- 白菜を1/4にカットし、良く洗う(特に葉の付け根部分)
- 半日、天日干しにする
・調理方法
- 葉と葉の間にベーコンを挟む
- 白菜の断面を下にして、焦げ目がつくまでフライパンで焼く(中火で2分くらい)
- もう1つの断面も同じように焼く
皿に盛りつけてナイフとフォークで召し上がってください。
塩気が足りないようなら、塩・こしょうを振ってください。チーズをお好みでかけても美味しいです。
至ってシンプルですが、マジで美味しいので試してみてください。
まとめ ~【2022年度】白菜の栽培実績~
いかがでしたか?
この記事では、私の家庭菜園での白菜栽培実績と、調理法についてご紹介しました。
1.2022年度 白菜 栽培タイムライン
2.播種(種まき)
3.全ての芽出しを確認するも…
4.ふたたび播種
5.1回目追肥
6.結球開始
7.いよいよ収穫
8.霜よけ対策(外葉にヒモ掛け)
9.白菜「焼き」
これまで、白菜をはじめとした冬野菜については、なんとなく敷居が高いような感じがして栽培をためらっていたのですが、やってみると思っていたより難しくなく、楽しめました。
来シーズンは、今回の栽培から得た反省事項を踏まえて、もっと上手に育てたいと思っています。
家庭菜園で栽培している他の作物については、下記でご紹介してますので、是非ご覧になってください。